障害年金の種類
1 障害年金の種類
障害年金には、「障害基礎年金」と「障害厚生年金」の2つの年金があります。
障害基礎年金と障害厚生年金のどちらが請求できるかは、初診日に加入していた年金保険の種類によって異なります。
関連する症状で初めて医師の診察を受けた時に国民年金保険に加入していた場合や20歳前の場合には障害基礎年金が、厚生年金保険(共済年金保険も含む)に加入していた場合には障害厚生年金が、請求できます。
厚生年金は2階建ての保険であり国民の年金の上乗せの保険になっています。同じように、障害厚生年金も障害基礎年金の上乗せの保険になっています。
では、障害基礎年金と障害厚生年金にはどのような違いがあるのでしょうか。
2 障害基礎年金と障害厚生年金の違い
障害基礎年金には、1級と2級があります。国民年金の保険料は皆さん同じですので、障害基礎年金の年金額は、扶養している18歳未満の子の人数など加給年金による加算額が同じであれば同じ金額になります。
一方、障害厚生年金には、1級、2級、3級の3つの等級があります。障害厚生年金の1級と2級の障害の程度は障害基礎年金の障害の程度と同じですので、障害厚生年金の場合には、障害基礎年金よりも障害の程度が軽いときにも障害厚生年金を受け取れる可能性があります。
また、一定の障害が認められる場合に障害手当金という一時金が受け取れる制度もあります。
厚生年金の保険料はそれぞれ収入によって異なりますので、障害厚生年金には、報酬比例部分があり、障害厚生年金の金額は人により異なることになります。
障害厚生年金の加給年金には、子の加算のほかに65歳未満で所得が一定以下の配偶者に対する配偶者加算もあります。
3 専門家にご相談ください
受け取れる障害年金の種類は原則として初診日により異なりますが、傷病の因果関係や社会的治癒の有無なのでも異なってきます。
障害年金の制度はとても複雑です。障害年金申請を考えられている方は、年金事務所に行く前に弁護士や社会保険労務士などの専門家にご相談ください。
お役立ち情報
(目次)
- 障害年金を受給するためのポイント
- 障害年金申請の必要書類
- 障害年金の決定から支給まで
- 障害年金の申請期間
- 障害年金の不支給通知が届いた場合
- 障害年金申請で診断書の記載が重要な理由
- 障害年金の配偶者加算
- 国民年金で障害年金2級が認定された場合の金額
- 障害年金の時効
- 働きながら障害年金を受給できる場合
- 学生でも障害年金の支給を受けられるのか
- 障害年金の種類
- 障害年金を受給することによるデメリット
- 障害年金を受給すると扶養からはずれるのか
- 障害年金と生活保護の関係
- 障害年金受給中に新たな障害が発生した場合の対応方法
- 統合失調症で障害年金が受け取れる場合
- 双極性障害で障害年金が受け取れる場合
- 発達障害で障害年金が受け取れる場合
- ダウン症で障害年金を請求する場合のポイント
- がんで障害年金が受け取れる場合
- 糖尿病で障害年金が受け取れる場合
- 聴力の障害で障害年金が受け取れる場合
- 呼吸不全で障害年金を請求する場合のポイント
- 肝炎で障害年金を請求する場合のポイント
- クローン病で障害年金を請求する場合のポイント
- 額改定請求について
- 障害年金の更新
- 障害年金の永久認定
- 障害年金と障害者手帳の違い
- 特別障害者手当
- 障害者手帳について
- 障害者年金
- 社会保険労務士とは
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